So-net無料ブログ作成

藤野シュタイナー高等学園の校舎 [その他]

相模湖がある神奈川県津久井郡藤野町に出かける。NPO法人藤野シュタイナー高等学園と、学校法人シュタイナー学園の取材のためだ。縫うような山道を抜けて、山間の緩斜面に建設中の高等学園校舎を訪ねる。この校舎は、整地、基礎工事、建設工事、すべて生徒と先生が手掛け、父母も手弁当で手伝っている。文字通り手作りの学校だ。自分で自分の学校を建てるなんて、画期的な「教育」ではないか。総合芸術であり、数学の集大成であり、人文科学でもある「建築」の可能性を身を以て体験できるのだから。こんな機会に恵まれた生徒が羨ましい。生徒たちはユネスコの招きでドイツ・シュツットガルトに研修旅行に出かけ、数日前に帰国したばかりだった。同じく帰国したばかりの高等学園の増淵先生のお話をうかがう。取材の記事はエスクァイア日本版の臨時増刊号に掲載する予定。

  

撮影は梅佳代さん。まもなくリトルモアから待望の写真集が出版されるそうです。
追記:梅佳代写真集が出版されました。
http://blog.so-net.ne.jp/hashiba-in-stuttgart/2006-08-24

   

現在生徒数は11名。学校法人ではないので県からの補助金もなく、運営は本当に大変だと思う。蝉の声とヤマユリの花、ナツアカネが飛び交う現場で、フツーにキュートな女子高校生が足場をするする上り、楽しそうにハンマーを振るっている様子を見て、フィクションの映画かドラマを観ているような錯覚を覚える。でも、これはドラマじゃなくて「現実」であることを思い出すと、なんだか、このプロジェクトが他人事ではなくなってしまった。藤野シュタイナー高等学園では、新校舎建設のための寄付を募っている。学園のウェブサイトを一部転載する。
http://homepage2.nifty.com/twelfthP/

《ご寄付のお願い》
2005年に始まった高等学園は、校舎建築を最初の授業にする予定でした。しかし、運営的にも教育的にも準備が不足していることなどから、一年間予定を延期し2006年3月にようやく整地にとりかかることができました。スコップやくわで土を掘り、一輪車で運ぶという作業を経て整地が終り、4月現在、次の基礎工事に移っています。そして、7月中にはドームハウスの校舎ができる予定です(注:竣工は9月の予定だそうです)。私たちはこれまで学園運営や第1期(2006年度中)の校舎建築のために多くの方々からご寄付をいただきました。また、昨年12月からはNPO法人正会員を中心とした校舎に限定した寄付を募ってきました。1000円集まればセメント2袋買え、また、25000円集まればドームハウスのパネル1枚買えます。校舎をつくりつつ日本のそして世界の未来を担い、創ってゆこうとしている若者たちのために少しでも手を差しのべていただければ、こんなに嬉しいことはありません。お心をよせていただき、共に私たちの活動を支えてもとお考えの際はどうぞ心よりのご寄付をお願い申し上げます。

ご寄付お振込先
郵便振替口座 00120-4-704583  NPO法人 藤野シュタイナ−高等学園


シュタイナー学園初等部の教室では本物の黒板絵を見ることができた。シュタイナー学園初等部と中等部は、2004年秋、藤野町が国からの認定を受けた「藤野『教育芸術』特区」の制度で、日本で初めて学校法人として認可されたシュタイナー学校だ。

ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵

ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵

  • 作者: ワタリウム美術館, ルドルフ シュタイナー, ヴォルフガング ペーント, コンラート オーバーフーバー, ヴァルター クーグラー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1996/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


子どもの教育

子どもの教育

  • 作者: ルドルフ シュタイナー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本


nice!(3)  コメント(5)  トラックバック(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 5

あむ

はじめまして。マリの椅子を買ったのをきっかけにこちらにたどり着き、以来いつも読ませていただいています。最近はこちらで知った「石畳の・・・」も読んでいます。ミュンヘンに住んでいたことがあるので、ドイツやヨーロッパの話で、かつデザインや芸術の話しとなると(消費者としてですけれど)ワクワクするんです。でも、一読者でしかないよなあ、とひっそり読んでおりましたが、今日はなんと私の仕事に関わるシュタイナーの話ではありませんか!と思ったとたん、書き込んでしまいました。ぜひいつかバーゼル近郊のドルナッハ村にあるゲーテアヌム建築を取材してください。それで、オイリュトミーも見てきてくださいね。それから、ここに公表するのはあまりに拙くてはずかしすぎるのですが、遊び用のサイトを作っているところでして、そこにシュタイナーの訳を載せています。この『遺された黒板絵』の表紙にある講義もありますので、良かったらご参考くださいね。
by あむ (2006-07-27 23:46) 

橋場一男

あむさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。サイトのほう、さっそくチェックしました。いろいろと興味深い内容で面白かったです。記事の参考にさせてください。
ドルナッハのゲーテアヌムは前々職の「LIVING DESIGN」という雑誌が取材に訪れ、鈴木理策さんに写真を撮っていただき記事にしたことがあります(ぼくは行けなかったんですけどね)。マリの椅子はHIDAで買われたんですか?
by 橋場一男 (2006-07-28 23:59) 

あむ

わーー、お返事ありがとうございます。お役に立つようでしたらうれしいです。ゲーテアヌムにもふれていらっしゃったんですね。ますますうれしい。椅子は、HIDAでEM204を買いました。数年前、無印良品でパイン材のオーバル型テーブルを買って、それにあう椅子がやっとみつかったと思って買ったのですが、よく考えてみたらどちらも同じデザイナーの作でした。このときのシリ-ズは除き、無印の提供するものは、「イケア + ハビタ + 何か」、という印象を受けてしまいます。
by あむ (2006-07-29 18:59) 

橋場一男

無印良品のマーリの椅子は早々に廃番になってしまいましたね。サムシングニューイズムの傾向があるのが少し残念です。とりあえずこれを(MUJIで)買う、という雰囲気が、それに拍車を掛けているような気がします。ミュンヘンにもあったと思うのですが、MANUFACTUMみたいなお店が日本にできると良いのですが。
by 橋場一男 (2006-08-07 03:21) 

chieko

シュタイナー教育でネットサーフィンをしていてみつけました。藤野の学校へ連絡を付けようとして見つけたんですが、初めまして。アメリカでシュタイナー教育に関わっているものです。
また、あむさんもブログ今度おじゃまします。ちょうど、ドナルナッハでのシュタイナー講演録を読んでいたところでした。これからも、みなさんよろしく。マーリの椅子って、木製のものですか。
日本のさくらんぼ保育園に通っていたとき、使っていたものかしら。それとも、こちらアメリカのシュタイナー学校で使っている、Bruderhof/ brotherhoodというドイツ系の原始キリスト教コミュニティーで使っているものに似ているかも知れませんね、
by chieko (2009-01-19 02:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2